2009年10月17日土曜日

寺田屋


「日本人の得意とするところは武術で、
男子十二歳ではじめて刀剣を帯び、
以来夜間のほか腰間を脱せず。
武器は剣、短剣、小銃、弓矢である。
剣は精錬をきわめ、
その鋭利なことはヨーロッパの剣を真二つにしても
刃に傷も残さない。
気質として、名誉を重んじ、
他に賤しめられることをもっともきらう。
日本人の多くは壮壮不羈で戦闘に堪えうる。
その容貌はオリーブ色だが、
シナ人は日本人を白人といっている。
精神活発で、敏捷であり、
勤勉ですべての困苦に耐える美質がある」
さらに知識欲がさかんで理解力に富むなどとほめ、
地上におけるもっともすぐれた民族の一つである、
という意味のことを多くの事例をあげてのべている。

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